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飛騨にありて福島を思う

福島県石川郡という地域について

誰もが、自分の価値観や考え方を方向付けるような原体験を持っていることだろう。

僕の場合、原体験のほとんどを、生まれ故郷である福島県石川郡石川町とその周辺地域で経験してきた。この石川郡という地域は、自分の人格形成や進路決定に深く関わっている。

この地域のことを少しだけ紹介したい。

(有り余る熱意による長文注意!) 

 

石川郡は福島県の南東部にあり、石川町、浅川町、古殿町、平田村、玉川村の3町2村で構成されている。中通り地方と浜通り地方を隔てる阿武隈高地のふもとに位置し、いずれの町村も主な基幹産業は農業だ。

各町村は最寄りの都市部(郡山市白河市)から車で30分~1時間程度の距離にあり、一部は高速道路や電車も通っている。

続いて、各町村の特徴を簡単にご紹介。

 

1.石川町(いしかわまち)

人口約15,000人。

僕の地元。石川郡の中心をなす町。学校、スーパー、病院など、暮らしに必要な環境が整っていて、電車と高速道路も通っている。割と暮らしやすいと思う。

町内を流れる今出川沿いの桜並木がとても綺麗。駅伝で有名な「学法石川高校」(通称がくせき)がある。母畑温泉も有名だが僕は入ったことはない。近々道の駅ができるらしい。最近ホームページが見やすくなった。

 

2.浅川町(あさかわまち)

人口約6,300人。

石川郡の南西に位置する、田園風景がきれいな町。

花火の里として有名で、江戸時代から続く「浅川の花火」は毎年3万人もの人が見に訪れる。会場からかなり離れた僕の実家からも花火が見え、音もはっきりと聞こえる。一度間近で見てみたい。

県南地方の中心都市である白河市にも近く、在来線「水郡線」で郡山にも行ける。

スポ少のサッカー、中学部活の野球でよく訪れた町。しかしここでスポーツするとだいたい雨が降った記憶が・・・

 

3.古殿町(ふるどのまち)

人口約5,100人。

石川郡の東に位置する山間の町。阿武隈高地の色合いが濃い。平成6年に石川郡に編入した歴史がある。

伝統行事の流鏑馬が有名で、幼いころに見に行った。

また、山間の町ということでスギを主体とした森林資源に恵まれていて、将来にわたって健全な森を守り育てていこうという「千年の森育成事業」を掲げている。の割にはあまり町として推してない気が・・・

町として、町有林の森林認証(SGEC)を取得したり、古殿スギの強度試験を実施したり(試験の結果、古殿スギは福島県産のほかのスギと比較して、たわみにくいことが分かったらしい)、チェーンソーアート文化祭を開催したりと、林業・木材産業に明るい町であるはず。個人的にはもっと前面に押し出していいことだと思っている。

 

4.平田村(ひらたむら)

人口約5,900人。

石川郡の北東部に位置する。こちらも阿武隈高地の色が強い、山間の町である。

芝桜の名所として有名な「ジュピアランドひらた」には毎年多くの人が訪れる。また、村のシンボルともいえる蓬田岳という山は、僕が生まれて初めて登った山で、登山を好きになるきっかけになった。また、石川町、平田村の境のあたりは、小さいころからの山菜採りの場であった。

近年、ハバネロを使って村おこしをしており、日本一辛い村を目指しているらしい。

 

5.玉川村(たまかわむら)

人口約6,500人。

石川郡の北西部に位置する。東部は阿武隈高地らしい山地形だが、西部は平野地形で、福島空港がある。須賀川市郡山市など、福島県中央の都市部に近いのが特徴。今後移住者が増えそうな予感。

キウイの仲間「さるなし」が名産品で、さるなしワインがおすすめ。今年度から村内にあった2つの中学校が統合され、玉川中学校が誕生した。

 

僕はこの石川郡が好きだ。特に、阿武隈高地の深い山並とそこにある暮らしが、頭から離れない。

将来、石川郡に根を下ろすかは分からない。けれども、自分が生まれ育ったこの地域で、木工でなにか面白いことが出来ないかと考えていたりする。

 

特に、具体的に考えているのが、スギ資源の町、古殿町で、スギを使って何かできないかということ。この青写真についてはまた次回。

 

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