もののaware

飛騨にありて福島を思う

福島の桜を見る会

桜を見る会が悪い意味で世間を賑わしているのを見てふと思った。僕は、福島の桜を何年見ていないのだろう。

 

高校を卒業し、岩手の大学に行ったのは今から8年前。ああ、8年間も福島の桜を見ていないのか…思えば、桜の季節に帰省できる機会は少なかった。

 

児童館の庭にも、小中学校の校庭にも、高校にだって桜の木はあった。地元石川町は桜が有名で、あまり見に行けたことはないけれど、今出川という川沿いの桜並木はそれは見事なものであった。

 

当たり前のように、自分の身の回りにあった日本の風景。福島を離れてからも見る機会はたくさんあったが、やっぱり地元の桜も見たいと思う。

 

一生に一度は見てみたいと思う桜がある。石川町の隣、古殿町という町にある「越代の桜(こしだいのさくら)」だ。県内でも開花が遅いことで有名で、ゴールデンウィーク前半に見頃を迎える。隣町だが、実は見に行ったことはない。

 

4月から岐阜県高山市で、最短でも2年間木工修行だ。帰省できる機会も減るだろう。そうなると、福島の桜を見るのは10年ぶりになりそうだ。

 

総理主催の桜を見る会には全く興味はないが、いつか福島の桜を見る会をコソコソと開催してみたい。桜の木の下で、サクラの食器で、桜餅を食べながらティータイム、なんてのもオツかもしれない。