ラジオパーソナリティーのアイドル化
何かにつけて作業用BGMとして音楽やラジオを聴く人は多い。僕もラジオを聴きながらモノを作ったりする。
ここ半年くらいは、常にFM AICHIの平日番組を聴きながら過ごしている。いわゆるTOKYO FMから配信される全国番組ではなく、FM AICHIの独自番組だ。朝6時のONE MORNING AICHIから始まって、MORNING BREEZE、DAYDREAM MAGIC、AFTERNOON COLORS、EVENING STREETと19時半まで続く。
これらの番組の特徴は、各番組ひとりのパーソナリティーが音楽8割トーク2割で進めるところにある。ふつう多くのFMラジオが、8割方パーソナリティーの私生活の出来事や、視聴者からのお便りを読み上げて、2割くらいが音楽という構成と思われるが、FM AICHIはそうではないところが気に入っている。
かつては地元福島の情報を知りたくて、radikoのプレミアム会員になってふくしまFMを聴いていたことがある。しかし、パーソナリティーやどこの誰かもわからない視聴者の私生活を聞かされたところで、何も面白くないということに気づいた。パーソナリティーがメールを読み上げている時間は、パーソナリティーと送り主の2人だけの時間になるわけだから、つまらない。また、自分の送ったメールが読まれれば送った方はそれは嬉しいだろうが、読まれなかったら悔しい気持ちが残るだけだろう。まるでアイドル番組みたいだ。ラジオとはそういうものかもしれないが。
一方でFM AICHIの平日プログラムは、音楽に始まり天気予報、音楽2曲、交通情報、音楽2曲、快適生活ラジオショッピング、音楽2曲と、聞きたくない情報がほとんどない。視聴者お便りもパーソナリティーの私生活情報もゼロ。しかも、流れる音楽はほぼ'80年代から'00年代前半の邦楽・洋楽で、自分のツボに刺さる曲ばかりなのもうれしい。ノリノリで作業がはかどる。
中京圏を離れても、今度はradikoプレミアム会員でFM AICHIを聴くだけの価値がある。ああ、理想のFMラジオはここにあったのか!