もののaware

飛騨にありて福島を思う

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

南会津の木地師・後編

お椀やお盆の材料となる良質な木を求め、山から山へと移り住んだ流浪の民、木地師について。今回は後編。いよいよ福島県南会津にいた木地師に迫る。 (前編はこちら↓) monono-aware.hatenablog.jp さて、南会津の木地師と銘打ってはいるが、木地師誕生の地・…

南会津の木地師・前編

木地師というテーマを入り口にした記事を書いたが、その後木地師についてより深く知る機会があったので、備忘録としてまとめてみようと思う。 monono-aware.hatenablog.jp 改めて木地師とは・・・ 手挽き轆轤(てびきろくろ)を用いて、生木からお椀やお盆な…

ウラヤマ

先日、秘密基地と題した記事を書いたが、僕が通った児童館の裏手は、中々にワクワクする場所だった。 小高い丘になっていて、木々のトンネルや根っこの階段を手足駆使して登ると、そこには大きな石碑の鎮座する小さな広場があった。周囲をぐるりと大きな雑木…

彦左衛門の森

かつて高山市清見町(旧清見村)の山にも、木地師と呼ばれる、ろくろを使ってお椀やお盆などを作る人々がいた。彼らは山に住み、作った木工品を里の人々と物々交換することで生活していた。 ある日、木地師の一家の元に、彦右衛門という落ち人が現れた。負傷…

秘密基地

ご縁があって、岐阜市の木育施設「ぎふ木遊館」と、岐阜県立森林文化アカデミーの森林総合教育センター「morinos」に行く機会を頂いた。とても有意義な1日を過ごすことが出来た。 ぎふ木遊館は、今年7月にオープンしたばかりの木育施設。岐阜県産材をふんだ…