もののaware

飛騨にありて福島を思う

初めての渓流釣り

週末に、満を持して渓流釣りデビューをした。

そして釣果はご覧の通り。釣れてしまった。完全にビギナーズラック。

 

釣り方は、日本古来からの漁法と言われる「テンカラ釣り」にした。竿と糸と、虫を模した毛針の3つだけで釣るシンプルな釣り方だ。

初めはエサ釣りやルアーフィッシングも検討したが、道具や専門用語が複雑すぎてやめた。構造が単純な分、テンカラ釣りは難しいともいわれるが、シンプルで無駄のないデザインや、日本古来からの「食べるための釣り」という点に惹かれた。

 

ちなみに僕は、スポーツフィッシングというものには全く興味がなく、むしろ自然に対する冒涜くらいに捉えている。針で釣っている以上、本来魚が負うはずのない傷をつけていることは確かで、キャッチ&リリースすれば平気という考えはよく分からない(もちろん、漁協の定めるサイズ以下の魚は漁業資源保護のためにリリースするが)。

僕は、釣りは食料を得る目的でやるものだと思っているので、15cm以上の魚が連れたらリリースせず持ち帰ることにしている。だから2匹~3匹くらい連れたら帰宅だ。

 

漁協でもらったマップを頼りに、釣れそうな渓流を素人目線で探して、あちこち走り回った。そして車を止められそうな場所や川に降りられそうな場所を見つけては、ひたすら竿を出した。

もちろん初めての釣りでそう簡単に釣れるはずはない。糸の長さを調整したり、うっかり針を失くしたりしながら2時間ほど経過。日も傾き始めそろそろ帰ろうかと思ったところで、まさかのヒット。手元に手繰り寄せ、網に入れた。23~24cmくらいのヤマメだった。

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焦りすぎで何も見えない・・・

釣れたことに一瞬嬉しさを覚えたが、次の瞬間にはその後の手順を必死で考えていた。まずは気絶させなくてはならない。デコピンや石で頭を叩くと締めることが出来ると聞いたので試してみたが、ポイントを間違えていたのか全く効果なし。結局ナイフで脳天をしとめた。

その後は腹を裂いてエラと内臓を取り出す。これらは山の中へ捨てることで昆虫や小動物の食料となる。生臭さの原因となる血合いを洗い流して持ち帰った。

一連の処理は生まれて初めての経験で、手際よく、なるべく苦しませないよう事前にシミュレーションをしてから臨んだが、それでも少し手間取ってしまった。次はもっと上手く進めたい。

 

ヤマメはグリルで塩焼きにして食べた。淡白な味がたまらなく美味かった。塩焼き以上にうまい渓流魚の食べ方はないと思う。知人の家に囲炉裏があるので、今度は串に差して遠火で仕上げたい。ビギナーズラックで終わらず、安定して釣れるようになるのが当面の目標だ。

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