犬も歩けば
最近、僕の高校の友人と大学の友人同士が、ひょんなことから知り合いになることが増えた。僕が知らないうちに共通の友人になっているのである。
例えば高校の友達と大学の後輩が、みなかみのアウトドア関係で会ったことがあるとか、高校の後輩と大学の後輩が東京のクライミングジムで知りあっているとか。
こういう時に使われる決り文句は、
「世界は狭い」
しかし今回の場合、世界は狭いのに加えて各々の行動範囲が広いというのもあると思う。
実は登場人物たちにはある共通点があって、それは皆山岳部やワンダーフォーゲル部に所属したことがあって、アウトドアに親しんでいることだ。
極端な話、屋外というフィールドはアウトドア関係者にとっては全て活動の場になるといっても過言ではないので、思いがけない出会いは起きやすい。彼等が出会うのはある意味必然でもあった。
そして肝心の僕自身はというと、最近はアウトドアに行きたくても行けない状況が続いているのは残念なのだが、逆に木工をすることでの思いがけない再会や、新たな出逢いが増えたので、これはこれで良しとしよう。
犬も歩けば棒に当たる、には、外に出ると災難に遭うという意味と、思いがけない幸運に巡り合うの2つの意味がある。このように昔の人でさえ出歩けば何か変化は起こると言うのだから、ガンガン外に出ていこう。
時にはマズい出会いもあるかもしれないけど、実はそれも後々プラスになることだってある。それぞれの見方、価値観が違うからこそ、見えてくる世界もある。