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飛騨にありて福島を思う

クリでスプーンつくり①~彫刻刀は絶滅危惧種?~

依然としてStay Homeが続く大型連休。おととい土曜日は暑かったが昨日も中々に暑かった。あたたかな春の陽気はどこへやら・・・

昨日までの2日間は畑や山仕事に精を出したので、今日は手先を動かしてみよう。というわけでクリでスプーンを作ってみる。

材料のクリ材は、福島県南会津町の「きこりの店オグラ」で昨年買ったもの。すでに持っている金属製のスプーンをモデルにして、持ちやすくてシンプルなデザインを目指す。

 

そういえば、これからいろいろ作っていくならば、シェアハウスに作業台があるといい。ここは元々田舎の一軒家。周りには廃材が転がっているから、再利用して作ってみよう。

こうして不用品を最大限利用して完成した作業台がこちら!

パイプ椅子に廃材を乗せただけ!

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これで作業台を作ったと言えるのか・・・?そんな声が聞こえてくる気がするが、板自体にかなり重みがあるので安定感はあり、即席にしては充分使える。

使わなくなったモノをすぐにゴミとみなすのではなく、新たな用途を見出してやる。木材利用の世界ではこれを段階的利用(カスケード利用)と呼ぶ。うーむなんだか立派に見えてきた。

まあ作業台に関しては、後々しっかりしたものを作ってみよう。

 

準備が出来たところで、早速スプーンつくり開始。

まずは材にスプーンの形を書き、糸鋸でゴリゴリと切り出していく。

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反対側からもゴリゴリ。作業台は思っていたより振動が少なく、調子がいい!

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すぐに切り出し完了。ここまでは順調だった。

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このあとは、スプーンの皿の部分を掘って、全体的にナイフで削っていく。この段階になって気づいたが、皿の部分を掘るための彫刻刀もノミもない。

ノミは工房全員でまとめて発注しているのだが、昨今の道具職人の減少により調達が遅れている。

仕方がないので、近くのホームセンターで彫刻刀を買うことにした。

 

ここで問題発生。彫刻刀が売っていないのだ。

何べん探しても見つからないので、別のホームセンターへ行ってみる。しかし、無い。もしかしてと思い、工具コーナーだけでなく文具コーナーも見てみる。しかし、無い。

小学校の図画工作で彫刻刀で版画を作った記憶がある。そういえば当時は学校で全員分まとめて発注・購入していたが・・・しかしホームセンターに売っていないわけはないだろう。全く持って不思議である。

では、ナイフでうまいこと皿を掘り出してみるか。しかしこれがなかなか進まない。やはり丸刀が必要だ。

 

というわけで今日はここまで。丸刀が見つかったらまた再開しよう。スプーン以外にも作りたいものはたくさんあるし、連休もまだまだ残っている。Stay Home?大歓迎だ。