もののaware

飛騨にありて福島を思う

木工生活2日目(実質初日)

昨日4月3日は、実際に現場に入ってのモノづくり。同じ作業を何百回、何千回と繰り返す。

 

人によってはつまらない、面白くないと感じるかもしれない。実際、思い描いていたモノづくり生活ではないという理由で辞めていく人も多い。ただ、それは面接などいろんなところで説明されているし、木工を勉強できる場所はほかにもたくさんある。

 

しかし、僕は辞めない。森林や林業の大切さ、木材を利用することの重要性なら、もう十分学んだ。今の自分に必要なのは、能書きに説得力を持たせるための技術と経験だと思っている。

 

ある職員の方は、ここでの修業は、毎日素振りをすることだとおっしゃった。プロ野球選手になるという夢に向け、毎日自分を信じて地味な素振りを続けられるかどうかだと。

 

僕は2年間素振りを続けることにした。このスイングで、自分の人生を見つめなおす。そして、意味のないスイングではだめだ。1回1回に意味を持たせなくては。

 

初日から、早速ミスをし、指導を受けた。同じ作業の繰り返しの中で、集中力が途切れてしまった瞬間があった。しかし、指導を受ければ印象に残り、修正できる。当たり前のことだが、この繰り返しでいいのだろう。早めにたくさん失敗し、自分を変えていきたい。無駄に怒られるのが嫌で、ミスを隠して、それでも給料はもらえていた前職時代とは違う。

 

入って2日間で、モノを作って生きることを、心のどこかで甘く見ていた自分を見つけることが出来た。

 

さて、2年間では、木工素人の自分はどれだけ変われるだろうか。幼少期に遊んでいた実家の工場(こうば)を思い出しながらの修業は続く。