もののaware

飛騨にありて福島を思う

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

自分のルーツが無くなる前に

引っ越しまであと1ヶ月。現住居の退去に向け、片付けや補修をしている。 特に面倒なのが、障子の張替えだ。障子のそばで洗濯物を干すせいで、ハンガーが障子紙を突き破っている。退去の前にまとめて直そうと思っていたが、そろそろ取り掛からなくてはならな…

長屋コミュニティ

「長屋」という作りに妙に憧れる。 長屋とは、通りに面した複数の入り口と部屋を持つ1つの長い建物のことで、特に江戸時代の町人の家のイメージとして広く知られている。 かつて多くの人々が長屋で暮らし、面する通りは人々の憩いの場であり、子どもたちの遊…

アートがサイエンスを動かす

福島の未来について、肩書を忘れて楽しくディスカッションしようという「ふくしま学(楽)会」。そこで出会った印象的な人や言葉をまとめるシリーズの第3段。 第1回、第2回はこちら↓ monono-aware.hatenablog.jp monono-aware.hatenablog.jp 今回はこちら 「…

情報の転売屋

職人を目指す理由の1つに、「情報の転売屋」になりたくないというのがある。 大学時代は、林学科で学んだ知識を活かして日本の林業、木材産業を行政面から助ける仕事=公務員になろうと思っていた(いや、正しくは安定した職に就きたいという思いだけが先行…

ストリートピアノが作る空間

NHKの「ドキュメント72時間」という番組。街角のスーパーや飲食店、イベントで72時間、そこに訪れる人々を撮影するドキュメンタリーだ。 今日の再放送で取り上げられたのは「神戸のストリートピアノ」。 神戸駅ビルの地下街に置かれたピアノを、かつてピアノ…

浜通りに原子力の学校を!

福島の未来について肩書を忘れて楽しくディスカッションしようという「ふくしま学(楽)会」。そこで出会った印象的な人たちと言葉をまとめるシリーズの第2回。 第1回はこちら↓ monono-aware.hatenablog.jp 「原発のある浜通りにこそ、原子力について学べる大…

Uターン先で見つける出会い

先日、福島の現状とこれからについて考えるシンポジウムに行ってみた。その名も「ふくしま学(楽)会」。 福島の未来について、原発事故の被害が大きかった双葉郡を会場に、出身も肩書も忘れて楽しくディスカッションしようというものだ。 参加者は60人位であ…

無知の恥

県外に住んでいると、福島出身と言うたびに、 「地震と原発で大変だったでしょう?」 と聞かれることが多い。 自分の実家は風評被害こそはあったものの、自宅を失ったり避難生活をするには至らなかったため、これまでは、 「いや、実家のあたりはそこまで大…

教育機会が人を呼ぶ

少子高齢化や過疎化の影響で、多くの高校が統廃合の波にさらされている。福島県もご多分に漏れず、県教育委員会の「県立高校改革前記実施計画」の中で、複数の高校の統廃合が計画されている。 これに関して、日頃から福島県移住を企てている私が思ったことが…

多様な生き方に触れるということ

テクノロジーの発達により、今までの常識に当てはまらない生き方、働き方が凄まじい速さ増え続けている。例えば、YouTuberという生き方が現れることを誰が想像できただろうか。 今や小学生が将来なりたい仕事ランキングにもYouTuberはランクインするようにな…

木工×α

目指しているのは、純粋な木工職人ではなく、「木工×α」でたくさんの分野に関わる職人だ。 自分の中にあった職人像といえば、無口で頑固一徹な孤高の存在。 完全な偏見だが、そういう職人の家庭で育ったのだから仕方ない。 しかし、世の中には伝統を守りつつ…

職人になりたい

小さいころから、木工職人にはなりたくないと思っていた。 同級生と比べて、お小遣いはもらえない、欲しいものは買ってもらえない、仕事休みの日が無く家族旅行にも行けない。 そんな劣等感から反骨精神が芽生え、ホワイトカラーの高給取りを目指すようにな…

このブログについて

はじめまして、tamayosuと言います。 福島県の建具職人の元に生まれ、木材と里山と田んぼに囲まれ育ちました。 ブログタイトルですが、 「もののあわれ」は、自然や人生、モノから感じる美しさや儚さ、趣深さ。 「aware」は、何かに気づいている、という意味…